山形県寒河江市の「寒河江印刷株式会社」は、一般印刷(B1判印刷含む)・電子書籍・AR(拡張現実)・WEB制作など、幅広いサービスを提供しております。

ARのログ解析はどのように活用すればいいの?

ARを利用することで、アクセスログが手に入り、解析することによってマーケティングに役立てられるとお伝えしましたが、じゃあ具体的でどのように役立てられるのか? という疑問が出てきますよね。

ARで手に入る情報をもう一度確認しよう

まず、大前提となるARから入手できる情報をもう一度確認してみましょう。

・アクセス数
・年代別
・性別
・地域別

以上、この4つです。

これらの情報は、COCOAR2アプリをダウンロードしたスマホの所有者が、対象となるマーカーを読み込んで、ARを読み込んだ時点でカウントされます。

「アクセス数」に関しては、その名の通り、ARを閲覧してくれた利用者の総数が集計できます。基本的に日別のでの集計になりますが、長期間でARを実施している場合は月別の閲覧など表示が可能になります。

「年代別・性別・地域別」に関しては、COCOAR2アプリをダウンロードしたのちの初回起動時にアンケートに情報を入力することで、アクセスログにその内容が反映されます。

アンケートに答えず、そのままアプリを使用している場合は、ログ上は「指定なし」と集計され、年代別・性別地域の区別が付かない情報として集計されます。

アクセス数に関して見えてくること

もっとも気になるのが、ARを実際に見てくれた人がどれくらいいるかだと思います。

アクセス数をもとにして、解析をどのように役立てるかの一例をご紹介します。

例えば、住宅展示会のチラシ10,000枚を地域に配布したとします。

そのチラシにはARが掲載されており、COCOAR2をダウンロードしてマーカーを読み込めばコンテンツが再生されます。

展示会開催の数日前にチラシを配布して、配布当日と展示会開催日の終了日までの間でARアクセスログを集計することになります。

その結果集計期間で、仮に合計10人の方がそのチラシからARを読み込んでくれたとします。

10人だと少ないですよね?

せっかくチラシを配布したのに、1,000人に1人しかARを見てくれなかった…と落胆してしまうかもしれません。

そうなると、チラシを改良して、紙面におけるARのPRスペースを大きくしてみようとか、ARを見てくれた方限定で特典を付けようとか、どうにかしてARを見てくれる方を増やす工夫が必要だということがわかります。

これらの改良を実施して、次回のチラシ配布でもし100人の方がARを見てくれれば、チラシを改良の効果が出た!ということが数字をもとに確認することができます。

ARを見てくれたということは、それだけそのチラシに興味を持ってくれた人がいるということですから、閲覧者が増えれば増えるだけ訴求効果が上がったということがわかります。

さらに展示会に来場された方に「ARで表示されたキーワードに答えると景品プレゼント!」という企画を立てれば、チラシの配布数から導いたARのアクセス数から、実際に何人の来場者があったかを知ることができます。

これによってどんどんチラシやARを改良・改善するきっかけにつながり、その先の「成約」につなげることが可能になるのです。

年代別の情報はターゲットに効果が出ているかを確認できる

例として、印刷物、もしくはイベントを通してARを実施したとします。

内容としては20代の女性をターゲットです。狙っているターゲット層により多く興味を持ってもらいたい!と実施者は考えています。

実施が終了した後、アクセスログを集計してみたら、なんと狙いが外れて30代の女性利用者が多数を占めて、20代の女性がほとんど集計の数値に現れなかったとします。

思惑が外れてしまったわけです。

となると、なぜターゲット層に興味を持ってもらえなかったのか、どこがいけなかったのだろうかというような分析が可能になります。

もしかしたら綿密にマーケティング調査を行ったのにも関わらず、流行が少し遅れていたのだろうか、世代が間違っていたのだろうか…という分析が必要になってきますね。

性別はより大まかな情報であるが重要である

COCOAR2のログアクセス解析で性別情報が手に入りますが、「女性・男性・指定なし」の3種類です。

実際には「指定なし」と表示される数が一番多くなるのですが、アクセス総数が多ければ多いほど、どちらの性別に偏りがあるのかが見えてきます。

「ネイルサロンのチラシ」とか「男性向けスカルプケア」など、最初からターゲットが定まっている施策であれば、集計結果に偏りが出る可能性は非常に高いですが、「全国グルメフェスタ」とか「中古軽自動車販売イベント」など、性別に関係なく興味を持ちそうな場合、いったいどちらの性別に偏りが出るかがわからない場合があります。

例として、「全国グルメフェスタ」でチラシもしくは会場で、ARが見られるような施策を実施したとします。

実際には、来場者アンケートなどを実施して大まかことはわかるかもしませんが、アンケートを書きたくないけど、ARは見てみようかなという閲覧者もいるかもしれませんので、アクセス解析もしようかな・・・と主催者が考えたとします。

アクセス結果を見てみたところ、男性の閲覧者が多く、女性がほとんどいなかったという結果が出たらどうでしょうか?

分析してみたところ、以下のような結果がわかったとします。

・イベント出展者が提供するグルメに、女性向けのスイーツといった甘い物がほとんど提供されていなかった

・告知のCMやチラシのデザインが非常に硬かった

などなど・・・。

考えられる分析結果は他にもたくさんありますが、このような要因を分析するプロセスにつなげられるかもしません。

性別という単純な要素かもしれませんが、分析を多面的に進めていくといろいろなことがわかってきます。

地域別は広範囲でARを実施した場合に効果あり

最後に地域別の集計に関してですが、この要素はCOCOAR2アプリを立ち上げた時のアンケート項目にありませんので、いったいどのようにして集計されるのか不思議に思われるかもしれませんね。

実はこれ、アプリ側の設定ではなく、利用者のスマホ側でGPS機能をオンにしていないと集計されないのです。

また、そのどの地点で読み込まれたのかを集計しますので、たとえば東京でARを読み込めば、アクセスログの方には東京で読み込まれたとカウントされます。

解析できるのは、都道府県と市区町村までです。これ以上詳細な情報までわかりません、

この結果は、市区町村一つの狭い範囲でARを実施した場合には、あまり目立った情報は手に入らないかもしれません。

ですが、仮に都道府県内の広範囲でARを実施した場合なら、何かしらの情報が解析できる可能性があります。

例えば、県内のある市ではARのアクセス数が異常に高いという結果が得られたとします。

原因を解析した結果、数回にわたるAR施策が行われており、この地域はARを見ることが他の地域よりだいぶ浸透しているということがわかりました。

となると、自治体と連携して、この市だけを対象とした何か面白いイベントを企画しようかな! というような展開になるかもしれません。

マーケティングに最大限役立てる

以上、ARのアクセスログ解析を元にした活用方法の具体例について紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

ほんの一例でしたので、活用方法はアイディア次第で無数にあります。

こんなことはできないの? など気になることがありましたら是非弊社までご相談ください!

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